山口宇部空港(やまぐちうべくうこう Yamaguchi-Ube Airport)は、山口県宇部市にある第二種空港である。
空港概要
現時点で山口県で内唯一民間航空機による定期便が就航する空港であり、山口県の空の玄関口となっている。
新しい空港ターミナルビルの建設や、2001年に行われた博覧会「山口きらら博」の影響で、利用客は増加を遂げていたが(2002年度は92万5千人)、2004年度は92万401人と前年度に比べて4万1千人(4.3%)減少し、6年ぶりに減少に転じた。その要因としては、国内にシフトしていた旅行需要が国際線に戻ったこと、度重なる台風による欠航の影響が大きかったことの影響が挙げられている。2004年度の座席利用率は71.1%と、前年度(61.5%)を9.6ポイント上回った。これは使用機材の小型化に伴う提供座席数の減少によるものと言われている。2005年度の座席利用率は68.9%と前年から減少しているが、使用機材を一部の便で再度大型化した結果であり、利用者数そのものは微増となっている。
2006年の新北九州空港開港に伴い、地理的にも経済的にも近い下関市周辺が新北九州空港のエリアにもなり路線数・便数ともに多い新北九州空港を利用する危惧から、現在山口県を中心とした「山口宇部空港利用促進下関委員会」を設立し、山口宇部空港の利用促進を行っている。実際、2006年度の利用率は新北九州空港の影響もあって、67.5%と前年比2.4%(約19,000人)の減となったが、年度後半はほぼ前年並みの搭乗者数を維持している。
山口県に近接する空港としては新北九州空港の他に萩・石見空港、広島西飛行場があるが、便数や就航路線の違いにより新北九州空港ほどの競合状態にはない。また、岩国飛行場(米軍岩国基地)の軍民共用化が予定されており、供用開始の暁には県東部と県西部で利用客の棲み分けが図られるものと推測される。
新北九州空港開業後、山口宇部発着便に遅れが頻発している。これは山口宇部空港・新北九州空港と海上自衛隊小月航空基地の進入空域が重複しており、また山口宇部空港がレディオ空港であることから、航空管制官の指示を待つために各空港で同時に離陸や着陸侵入が出来ない為である(新北九州空港開業前の旧北九州空港の便数はさほど多くなく、遅れが頻発することはなかった)。このことから、山口県は離着陸時の航空管制を新北九州空港の影響を受けないレーダー管制により行えるよう要望している。
空港施設としては、国内線ターミナルビル(3代目ターミナルビル)の他に、国際線ターミナルビル(2代目ターミナルビルを転用)がある。但し、2007年現在、国際線の定期便は就航していない。国際線ターミナルビルには、観光プラザが設置されている。
歴史
1966年7月1日 県営宇部空港として開港(滑走路L=1200m)。全日本空輸の東京国際空港便と日本国内航空の大阪国際空港便が就航。
1977年9月 大阪国際空港便廃止。前々年の山陽新幹線開通による乗客の流出が原因とされる。
1979年11月 沖合側にB滑走路(L=2000m)供用開始。
1980年4月 名称を「山口宇部空港」に変更。東京便がジェット化。7月に新ターミナルビル(2代目)供用開始。
1983年 A滑走路(旧滑走路)廃止。
1993年5月 新千歳空港便就航(2002年3月に休止)。
1997年7月 那覇空港便就航(1998年12月に休止)。
1999年9月24日 台風18号により滑走路外側の防波堤が破堤。折からの高潮により空港全体が冠水し、管制装置が使用不能となる。数日後に有視界飛行方式で運行を再開するも、完全復旧にはしばらくの時間を要した。
1999年12月 滑走路延伸工事のため、鍋島が埋め立てられ消滅。
2000年3月 新ターミナルビル(3代目・現行)供用開始。
2001年3月24日 滑走路延伸(L=2500m)。
2003年7月 日本航空就航により東京国際空港便がダブルトラック化する。
航空情報・通信業務の担当は、国土交通省大阪航空局山口宇部空港出張所航空管制運航情報官。なお、当空港は非管制化空港である(管制業務は提供されてない)。
就航路線
日本航空 (JAL):東京国際空港
全日本空輸 (ANA):東京国際空港
大阪国際空港、新千歳空港、那覇空港へも就航していたが、現在は休止している。






